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• 野球の投球動作でひじが痛い
• ピッチャーをしていてひじを痛めた
• ひじの曲げ伸ばしが難しい
• 指に力が入らない
• ひじや指にシビレが出る
• 何とか試合に間に合わせたい

• 外側型（上腕骨小頭離断性骨軟骨炎）

  

  投球による微少外力の蓄積によって外側の骨軟骨がはがれて痛みが出る症状です。

  最初は痛みを感じることが少ないので初期に発見できれば保存療法（手術なし）で治癒することもありますが、肘が曲がりにくくなって受診したときにはかなり進行していることもあり、その際は手術が必要になることもあります。

  骨軟骨がはがれて関節内遊離体（関節ねずみ）が関節にはさまると激痛を起こすこともあります。

  この上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(OCD)は重篤になることもあるため早期発見が重要です。頻度は内型に比べて少ないです。

• 内側型（上腕骨内側上顆炎・上腕骨内側顆障害（リトルリーグ肘））

  

  これは野球肘の大半を占め、肘の内側の出っ張り部分が痛くなります。

  症状が軽い場合は、筋肉などの軟部組織の疲労程度でおさまることもあります。進行すると子供では筋肉や靭帯よりも骨を痛めやすく、大人では骨よりも筋肉や靭帯を痛めやすくなります。

  少年野球選手の20％以上にみられたという報告もあり、非常に多い疾患です。

  最初は、少しずつ肘に痛みが出てきて、投球後しばらくすると痛みがおさまってくるが、それを放置して続けていくと痛みがおさまらなくなってくるというパターンです。

  ときに、ボールを投げた瞬間に強い痛みが走り負傷する“裂離（れつり）骨折”がおこることもあるため、リトルリーグ肘との鑑別が重要になります。

• 後方型

  

  主な原因は使い過ぎによるもので、その中でも投球動作における肘を突き出すような投球動作や、リリース期に肘の過伸展が強制されてしまうなどフォームの崩れにより繰り返しかかる運動ストレスにより肘関節の後方で軟部組織が挟まれたり、骨同士が衝突をおこしてしまいます。

  また、上腕三頭筋のタイトネスが強かったり、筋収縮が強いことも原因とされます。

  その他、先天的な骨形成、配列異常や肘関節の過伸展傾向があることも原因の一つにあげられます。

• 骨端線障害

  成長期のお子さんのみに発症します。骨が成長する部分のことを骨端線と呼びます。

  ボールを投げるときに、上腕三頭筋の牽引などで骨端線が開くような力がかかることで、骨折のようになり、痛みが出ます。

• 後方インピンジメント

  投球時のフォロースルーで肘が伸びたときに骨と骨の間に筋肉などの軟部組織がはさまって痛みが出ます。

• 肘頭疲労骨折

  ボールを投げて肘が伸びる動作が繰り返されることで、骨と骨の衝突が起こり疲労骨折を生じることがあります。

野球肘の施術