- 妊娠中の家事や赤ちゃんの抱っこで手首が痛い
- とにかく痛みで家事や仕事がつらい
- 物を持つと手首が痛い
- カギを回したり、瓶を開ける動作やお茶碗を持つ動作で手首が痛い
- 大工仕事で手首が痛い
- 手のひらを突くと手首が痛い
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腱鞘炎(ドケルバン)
ドケルバン腱鞘炎とは親指を広げると、親指の付け根から手首にかけて2本の腱が浮かび上がります。その内の親指側の短母指伸筋(たんぼししんきん)と長母指外転筋(ちょうぼしがいてんきん)の腱が手首の腱鞘(けんしょう)というトンネルを通り、使いすぎなどでその部分を痛めて発症します。
原因はスマホの長時間の使い過ぎや、妊娠中、産後、更年期は女性ホルモンのバランスが崩れて起こります。
妊娠中や産後は「プロゲステロン」という妊娠維持に必要な女性ホルモンが多く分泌され、手首の腱鞘(けんしょう)を収縮させるという働きを持つことから、腱のすべりを悪くし腱鞘炎を起こす原因とされています。
一方、更年期には「エストロゲン」という女性ホルモンが減少してしまいます。このエストロゲンは女性らしい丸みのある体形をつくったり、肌の潤いやツヤを保つだけではなく、腱や関節を柔軟に保つ作用もあります。
そのため、この『プロゲステロン』と『エストロゲン』が腱や腱鞘に炎症を起こす原因になります。
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インターセクション症候群(手の腱交叉症候群)
インターセクション症候群は、親指を伸ばすための短母指伸筋と親指を外に開くための長母指外転筋と、手首を反らす働きをする長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋とが、手首より少し肘側で交叉している部分に起こる腱鞘炎です。
手首から4~6センチ手前のところに痛みや腫脹、違和感があります。
手首を返す動作の多いスポーツや仕事をする人に多くみられます。野球、テニス、ゴルフ、バイクの運転、大工、デスクワークなど様々なことが原因になり、30代~50代に多く発症します。
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尺骨突き上げ症候群
前腕には橈骨と尺骨という骨が2本あります。橈骨と尺骨の長さは同じくらいの長さですが、生まれつき尺骨の方が長い、骨折後の変形で橈骨が短くなることにより、手首を動かしたときに尺骨と手首の骨がぶつかりあい、軟骨を痛めたり、関節が炎症を起こして痛みが出たりします。
日常生活では、ドアノブを回したり、ぞうきんを絞ったりする動作で手首の小指側に痛みが出やすいです。
無症状の方もいますが、手首を酷使することで、負担がかかると考えられます。
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TFCC損傷
TFCC損傷の主な原因は外傷です。手首に強い衝撃や手関節の過剰な負荷の繰り返しにより起きるので、野球やテニスなどのスポーツが原因となることが多いです。
また、転倒や作業中の外傷、交通事故による靱帯損傷や、手首の酷使によっても痛みが出ます。
加齢によって変性損傷し、発生することもあります。また、稀に外傷ではなく、発症することがあり、これは尺骨が橈骨に対して長くなっていること(Ulnar plus variance)が原因です。
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キーンベック病(月状骨無腐性壊死・月状骨軟化症)
手首のすぐ先にある手根骨と呼ばれる小さな骨の1つの「月状骨」がつぶれて扁平化する疾患です。
原因は、月状骨は8つある手根骨の中の1つでほぼ中央に位置し、周囲が軟骨で囲まれているため血行が乏しく、血流が滞り壊死しやすくなります。
大工などの職業で手をよく使う青壮年によく発症し、明らかな外傷や職歴のない女性、高齢者にもみられることがあります。
手首の症状の施術
当院では腱鞘炎に対して急性期で炎症が出ている場合はアイシングをして炎症を早く取る特殊電気治療器で炎症を取ります。
また、関節整復術でズレた手首やひじの関節を正常な位置に戻します。(実はこのズレを取るのがとても大事!)
炎症がとれるとプロスポーツ選手やアスリートも使用する特殊温熱治療器で深層筋まで素早くアプローチし、血行を良くしていきます。
また、さくらの式全身調整法で手首、ひじ、肩、背骨など体の歪みを取り全体のバランスと姿勢を改善していきます。
身体全体がゆがんで背骨が固まると体の柔軟性が落ち、末端の肩や手首の動きも悪くなるので背骨もしっかり動かしていき、神経の促通を良くしていきます。
当院はバキボキ痛い施術はしないので安心してください!
腱鞘炎(ドケルバン)でお悩みの方は、さくらの整骨院・整体院に是非ご来院ください!福山、沼隈、尾道、東尾道、向島、因島、瀬戸田、府中市、御調、世羅の遠方からもたくさんご来院頂いております!
執筆者:柔道整復師 栄養カウンセラー/認定ONP・認定講師 さくらの整骨院 院長 髙橋英章
学生時代から腰痛に悩まされ数々の接骨院や整体を経験。
開業後は自身の患者としての経験を活かし、その場限りではなく根本的に痛みの出ない施術・身体づくりを提供している。
一般社団法人 オーソモレキュラー栄養医学研究所の栄養療法のカウンセラー資格である認定ONPを2020年福山市で初めて修得。2022年には広島県初となる認定講師の資格を修得。
栄養アドバイザーとして講演やセミナーにも力を入れている。(ONP =オーソモレキュラー ニュートリション プロフェッショナル)