タンパク質の重要性とアミノ酸スコア

2021.09.21

食事でタンパク質を摂取する際は「肉」「魚介類」「卵」「豆類」「大豆製品」など色んな種類のタンパク質をまんべんなく食べる事が必要です。これは、食材によってタンパク質の「アミノ酸の分量=アミノ酸スコア」が違うためです。

人間に必要なタンパク質は20種類のアミノ酸の集まりで出来ています。
20種類のアミノ酸の中で「食べ物から摂取しないと体内で合成できないアミノ酸」のことを「必須アミノ酸」といい、必須アミノ酸は9種類あります。
(小児ではアルギニンを入れて10種類)

人間が利用できるアミノ酸

非必須アミノ酸
11種類
セリン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、プロリン、グルタミン酸、グリシン、アラニン、システイン、アルギニン
必須アミノ酸
9種類
イソロイシン(I)、ロイシン(L)、リジン(K)、メチオニン(M)、フェニルアラニン(F)、スレオニン(T)、トリプトファン(W)、バリン(V)、ヒスチジン(H)

非必須アミノ酸と必須アミノ酸

例えば牛肉100g食べても100g全部が体に使われるわけではなく、牛肉に含まれているアミノ酸の組み合わせで、人間の体に使える部分とそうではない部分があるからです。牛肉のアミノ酸スコアは約80ですので牛肉100gではおよそ80gとなり、さらに加熱調理で約半分のタンパク質は壊れてしまい使えなくなりますから、最終的には40gとなります。

理想的なアミノ酸スコアとバランスの崩れたアミノ酸スコア

食品 アミノ酸スコア
牛・鶏肉 80~100
アジ 89〜100
豆腐 51
大豆 56
100
精白米 65

一般的に一日に必要なタンパク質の量は、体重1kgあたり1g~1.5gと言われます。

しかし、成長期のお子様で、さらに毎日スポーツをされているお子様はこの倍程度摂取が必要です。その量を食材でまかなおうと思うととてつもない量と食費がかかりますので効率よくサプリメントで摂取していきましょう!
» サプリメントやプロテインを選ぶコツについて
» 当院の栄養療法への取り組み

執筆者:柔道整復師 栄養カウンセラー/認定ONP・認定講師 さくらの整骨院 院長 髙橋英章

尾道市・福山市の整骨院・整体院 院長 髙橋英章

学生時代から腰痛に悩まされ数々の接骨院や整体を経験。

開業後は自身の患者としての経験を活かし、その場限りではなく根本的に痛みの出ない施術・身体づくりを提供している。

一般社団法人 オーソモレキュラー栄養医学研究所の栄養療法のカウンセラー資格である認定ONPを2020年福山市で初めて修得。2022年には広島県初となる認定講師の資格を修得。

栄養アドバイザーとして講演やセミナーにも力を入れている。(ONP =オーソモレキュラー ニュートリション プロフェッショナル)

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